【Spicier(スパイシア)】で人生の豊かさを考えさせられたハナシ@神楽坂
推しごと講座
こんにちは、推しごと調査隊のひろりんです。
働き方が見直され、生き方の価値観が変わる現代。
「好きなことで、生きていく」論がもてはやされて久しい今も、なかなか「好きなこと」「やりたいこと」に踏み出せずにいる人が多いかもしれません。
そんな折、見ていたテレビ番組で、スパイスにハマって15年続けた会社員生活を辞め、企業を決意した女性のお店が取材されていました。
今日はカレーパンとチャイの専門店「Spicier(スパイシア)」をご紹介したいと思います。
1.カレーパンとチャイの専門店「Spicier(スパイシア)」の菅原さん
度々、メディア取材を受けてきた店主の菅原さんの情報は、既にネット上に数多あり、ご存知の方も多いのではないだろうか。「やりたいことをやろう」と決断された経緯や「手軽にスパイスを楽しんでほしい」といった思いは、そうした番組や記事から見て取れる。
本記事でも、簡単に菅原さんについてご紹介すると、スパイスとの出会いで心身ともに健康を取り戻した経験と、仕事を見直すきっかけとなったコロナ禍を経て、スパイスをベースに事業展開を決意し、カレーパンのお店を開業。現在、神楽坂でスパイスチャイとカレーパンのお店を経営されている。
価値観の多様化により、会社員を辞めてやりたいことを仕事にした人の話はメディアで話題になりやすい。なんせ、そうした生き方を理想としながらも、実際に決断して動ける人は少ないからだ。
そうした人たちの、サクセスストーリーには飽きてしまった私たちは、菅原さん(お店)が運営するnoteの記事を眺めていた。すると、そこには菅原さんの母としての葛藤、思いがつづられていた。
※一部抜粋
よく、「家庭も仕事も両立できていてすごいね!」と言われますが、実は全然両立なんてできていなくて、子どもの寝顔しか見れない週末もあります…
頭では分かっているんだけど、のめり込みがちな私はどうしてもバランスからは程遠くて、時々「これでいいのかな、、」と自信がなくなることもあります。
(中略)
Spicierをやることは、正直周りからはたくさんの批判もあります。
私自身が不器用なのも大きいですが、まだ子どもが甘えたいのに…とか、家族との思い出を作れる時間なのに…とか。本当に日々葛藤です。
でも、やっぱり、せっかく人生かけてやる!と決めたお店、やるからにはとことんやりたいし、諦めずに目標をどんどん追いかけたい。お客さまにもっと価値を提供したい。
写真は最近息子が四葉のクローバーを折り紙で折れるようになって、プレゼントしてくれたものです。
感謝して前に進むのみ。明日からの営業もよろしくお願いします!
※一部抜粋
菅原さんは2人の子どもがいらっしゃり、子育てをしながらカレーパン屋さんを切り盛りされているようだ。時々こうして、お子さんや(菅原さんの)お母さん、チームのメンバーとのやりとり、様子が書き連ねられていて、今なお苦悩や不安と闘いながら「やりたいこと」に立ち向かっていらっしゃることが伝わってくる。
読後、同じ子を持つ母親として胸が熱くなった。
お店にはきっと菅原さんがいるはずだ。
私は翌日、神楽坂へ足を伸ばした。
2.Spicier(スパイシア)4種のカレーパン
JR飯田橋駅から徒歩5分。神楽坂はいつ来ても、たくさんの観光客でごった返している。正直、情緒など感じられない街並みを抜けると、目印の黄色い看板を発見した。
店内外には、ちらほらとお客さんが見える。一瞬、途絶えたように見える人の列は、数分もすれば回復する。噂に違わぬ人気店だ。
早速店内に入ると、店主の菅原さんと思しき女性が笑顔で出迎えてくれた。
小柄で細身のその身体のどこに、そんなバイタリティが潜んでいるの…!?
思わずそんなことを口にしそうになりながらも、この日おしゃべりできたのは「素敵なお店ですね」「おいしそうなパンですね」の二言だった。
今日は初来店だし、他のお客さんもいるから仕方ない。食べ比べをすべく、4種のカレーパンを購入した。
秋晴れの昼下がり、新宿区立白銀公園。可愛らしいカレーボックス片手に、木陰のベンチへ着座した。
まだ、温かい箱を開けると可愛らしいフォルムのカレーパンが!
左から、チャイ、ひよこ豆、キーマ、チキンバターマサラ。
まずは、なんとなく王道そうなキーマからいただく。
皮(パン)が甘い…。
そして、こんなに薄皮なのにビックリするぐらい、もちもち!
ひき肉の食感が、繊維質で良い。ちゃんと、お肉を食べている感じがする!
喜び勇んで頬張っていると、想像以上の辛さが押し寄せてきた。
ここは味変をして、チキンバターマサラを食べてみよう。
これぞ王道の、バターチキンマサラカレー。
マサラ(スパイス)がしっかりと効いたチキンの味わいと、バターのコクが最高のハーモニーを奏でている。
続いて、ひよこ豆。
ちょっとモサモサする感じが、ひよこ豆って感じ!辛さも控えめ、子どもが食べるにはピッタリかもしれない。
こりゃ、もうカレーパンじゃなく、ご飯にたっぷりかけて食べた~いッ!!
最後に、さっきから甘いシナモンの香りを漂わせてくるチャイを実食。
んー!?これは、食べたことない味わい!不思議!!!
カレーパン(食事)ではなく、これはデザートで正解。シナモンを中心としたスパイスの香り高い、クリーム饅頭を食べているような感覚だ。いずれも、感動的な味わい。パン屋さんのカレーパンでも、カレー屋さんが作るカレーパンでもない。
これぞ、スパイシアのカレーパンだ!
菅原さんと話せず気落ちしていた私は、こうして元気を取り戻したのであった。
3.総評
今回ご紹介した「スパイシア」は、取材実績多数でご存知の方も多かったかもしれない。だが、実際に訪問してみてわかる、お店の雰囲気の良さ、菅原さん含む店員さんの接客の良さ、そして、いずれのカレーパンもこだわりが詰まっていて非常においしかった。
ただ、心残りなのはやはりうまくお話しできなかったこと。次回来店時には、会話を目標としたい。まずは「一念発起して起業して、子育てもしながら、こうしてお店を営んでいらっしゃるなんてすごいです。同じ女性として、母親として尊敬しかありません!!」と気持ちを伝えることから始める所存だ。
今回ご紹介したお店の情報はこちらから。
カレーパンとチャイの専門店「Spicier(スパイシア)」
住所
162-0825
東京都新宿区神楽坂3丁目2-33 芸者新道Rosy
定休日
月・火曜日
営業時間
金・土曜日11:30-18:30
日・水・木曜日11:30-17:30
アクセス
JR飯田橋駅から徒歩5分
以上、【人生の豊かさを感じるSpicier(スパイシア)へ行く!】と題して神楽坂のチャイとカレーパンのお店に訪問しました。菅原さんに興味がある方、唯一無二のカレーパンやチャイを楽しみたい方は、ぜひお店に足を運んでいただきたいと思います。
こんな記事、読んでないで #仕事しろ
推しごと講座はまた、次回。お楽しみに!
おしまい