【マーロウ】を食べてみたくて。

こんにちは、ひろりんです。

熊本生まれ熊本育ち歴35年のワタシは「マーロウ」を知らずに生きてきました。

そんな私でも「ジョー マローン ロンドン」は知っていて、友人が「ジョン マーロン」と口にした日には、腹を抱えて笑いました。

 

でも、きっと………

 

「マーロウ」を知らないって、同じ穴の狢(むじな)なんですよね?

 

 

恥を忍んで向かった先は、「マーロウ」秋山本店。

情緒のかけらもないプリン色の壁面と、青いネオン、ソテツ脇に潜む怪しげな石造はまるで田舎町にはびこる、ラブ〇のよう。

真夏の湘南海岸ドライブで気持ちは上げつつ、はやる心は抑えつつ。

人目を避けた結果、それらしいところに連れてこられた模様です。

 

世闇に不気味に浮かび上がるオジサンの名は、フィリップ・マーロウ。

「マーロウ」の社名は、レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説の探偵をモチーフにしたとのことで

「ジョン・マーロン」でも「マローン」でもなく「マーロウ」なんですね。

こちらの「マーロウ」の出自は、葉山近辺の新鮮や野菜や魚介を使い、素材を大切に、美味しい料理を提供するレストランでした。

そこで提供されていたデザートのプリンが人気となり、いつしか手土産として横浜、東京へと広がり、今では名物プリンとして名を博すようになったそうです。

店内には、商魂たくましくマーロウグッズがずらり。

レジ横には、歴代カップの標本が並んでいますが、初見で情報量が多いため今回は触れずにおきます。

で、東京人が「マーロウが食べたい」って言う「マーロウ」はどれなんでしょう?

「1番人気は、北海道フレッシュクリームを使ったプリンですね?限定商品もけっこう人気です。あとは、グルテンフリーにこだわったパウンドケーキも隠れた逸品です!」

す、すげぇ、惑わせてくるじゃん。

 

悩んだ挙句、賞味期限が3日とのことだったので、1日1つ食べるとして、3日分を購入しました。

左から、黒みつプリン、抹茶プリン、北海道フレッシュクリームプリン。

昔ながらの手作り焼きプリンって、不思議な趣がありますよね。

〇ッ〇〇プリンのように、加糖××や油脂、増粘多糖類…の混ぜ物の為せる業があるとすれば、手作りプリンは母の味的サムシング。

 

まずは、1番人気の北海道フレッシュクリームプリンをいただきます。

表面は何かまぶされているのか、焦がしているのか…???

でも、北海道フレッシュクリームを謳っているのに卵の風味が前面に出ており、懐かしさを感じさせる味わいです。

 

やっぱりプリンはこれでなくっちゃ。

 

続いて、抹茶プリン。

これはプリンの甘みに負けない抹茶の苦味があって、オトナの味!

 

ところで、この指先に伝わる感触は、なんと表現したらよいのでしょう。

熊本の郷土料理「豆腐の味噌漬け」を思わせる、ねっとり感がたまりません。

すくうだけでもいいから、ヤらせてくれー!

とは言えないので、感覚を研ぎ澄ませ、全神経を集中して かき混ぜて すくっていきます。

(※豆腐の味噌漬けってナニ?という方はこちらから)

 

最後に、黒みつプリンはどうかしら。

めっちゃ、良い香り!!!!!!

香りだけでイケるわ~

 

プリンにはバニラビーンズと思い込んでいましたが、ラム酒の時代が襲来しましたね。

黒蜜プリンの蜜壺から湧き出るラムの芳醇さを求めに求め、スプーンが止まらなくなった結果、あっという間に合計660gのプリンを完食。

 

「1日1個。3日間楽しむはずだったの忘れてたー!(また、買いに行こう)」

気まぐれダイエッターの私にとっては、毎日、毎食がチートデイ。

 

そんな「マーロウ」ですが、今年2024年6月6日に40年を迎え、記念商品・メニューもあるようなので、お近くの方は店舗へ

遠方の方はオンラインショップで「マーロウ」をお楽しみください。

おしまい