男性たるもの女性を悦ばせろ!@アシエンダデルシエロ【会食改め「デート」を制する者はビジネスを制す!】
推しごと講座

ビジネスシーンにおける会食は、飲み会とは似て非なるものである

会食から合コンまで、百戦錬磨の彼は言う。

 

会社のカネで飲み食いできるだと?べつに自分で出すし、放っといてくれや

仕事以上に他人に気を遣うのが嫌いな彼女は言う。

 

会食はビジネスマンの宿命であると同時に、集う人々を喜ばせるためにある。

多忙な日々の合間を縫って、ビジネスマンたちが一堂に会す時間、場の意義を斟酌すれば、必然的にそれ相応の演出が必要となる。

今回は番外編。

「男性たるもの女性を接待『気持ちよくもてなし』てこそ、価値がある。会食『デート』 を制す者はビジネスも制する」と豪語する、編集長御用達のメキシコ料理の店「Hacienda del cielo MODERN MEXICANO(アシエンダ デル シエロ モダン メキシカーノ)」を紹介していく。

1.雰囲気でもてなす

オシャレな街、代官山。
桜子が東十条さんとのデートの帰りに車で送ってもらったあのシーン、懐かしいなあ。「やまとなでしこ」観て、スッチーに憧れちゃったりして。松嶋菜々子、可愛かったし!

そんな会話も弾む代官山を一望できるメキシコ料理店「Hacienda del cielo MODERN MEXICANO(アシエンダ デル シエロ モダン メキシカーノ)」が今回のデートの舞台だ。

スペイン語で「空の家」を意味する、「Hacienda del cielo(アシエンダ デル シエロ)」。
東京とは思えない高い空を感じるテラスには、スカイダイニング、バーエリア、メキシコのリゾートを彷彿とさせるラグジュアリーなラウンジなどが用意されている。

ところが…!!!!

抜群の晴れ男を自負するオレもこの日は急な雨に見舞われ、テラス席が使えず店内での飲食となった。

「雨降ってきたじゃーん!楽しみにしてたのに…。えー、もう、行くのヤダぁ。帰ろ?」

拗ねる彼女をなだめるオレ。

「雨は空気清浄機だよ?雨が降れば、大気中の塵やホコリが雨で一掃されて、雨上がりの夜景は、それは、それは、綺麗なんだ」

そっと肩を寄せ、お店のあるビルへ向かう。

ドアが開くと「Bienvenido」の唱和と同時に、店員さんが出迎えてくれた。

「渡鍋さんですね?お待ちしておりました、こちらへどうぞ」

今日も賑わう店内。

「綺麗だね…」

むくれていた彼女も今は満面の笑みでオレを見つめている。

開放感ある天井高8メートルの大空間には、マヤ神話の至高神・メキシコのシンボルとされるKukulcan(ククルカン・羽根を持つ蛇)をモチーフにしたオブジェが輝く。

あのマンションも家々の明りが灯り、一家団欒が始まろうとしている。

雨でなければ、外を見渡せるあの席で…。

ふと、昔を思い出す。

「昔遊んだあの子やその子を思い出しながらコメント」

すこぶる愉しませていただいたテラス席を横目に、私たちはカウンター席に通された。

 

2.料理とお酒で喜ばせる

まずは、飲み物をオーダーしよう。
こちら、ドリンクメニューが豊富で、お酒好きでもそうでない子も、紳士淑女もビジネスマンも、どんなメンバーで集うもよし。

今日はドライブデートの道中、酒はNGのため、ノンアルコールカクテルで乾杯したい。

「パトロン、飲みたかったよね…。お酒、好きなのに、運転変われなくてごめんね?」
申し訳なさそうにうつむく彼女。

「たしかに、酒は好きさ!あと、同僚や仕事仲間と酌み交わす酒はサイコーだよ。けど、オレは絶対、飲みたいとは思ってないの。みんなが、こういう時にちょっと羽目を外して楽しんでいる姿が見れたら、それで満足なんだ」

「そっか。じゃ、料理頼んじゃおっか!」

やや暗がりの店内で食事を選んでいると、前から失礼します!とバーテンダーの若者がノンアルコールモヒートとトマトフレスカが届けられた。

お酒が大好きな彼女。「私だけ飲むのは悪いから」と、オレに合わせてノンアルコールカクテルを選んでいる。

「いつも、運転に送迎に……。手間も時間もありがとね」
耳元で彼女がつぶやく。

「お仕事、おつかれさま!乾杯っ」

仕事もパートナーも、相手を思いやる気持ちって大事。人はそうして関係性を築いていくんだから。

━最近、読んだ本で、人は感謝されるよりも感謝する方が、心身の健康など多くの効果をもたらすと書いてあった。例えば「感謝思考」を持つ人は、同僚や取引先など相手の視点に立って物事を考え、行動できることから、そうした人が多ければ多いほど、組織としての成果が上がるらしい。さらに、組織全体が感謝体質になることで、組織力の向上にもつながっていく。
つまり、組織においては「感謝される人」よりも「感謝する人」が多い状況が望まれるのだと。

日が沈み、少しずつ夜が深まっていく。

外の景色や、整然と並べられたグラスやアルコールの数々を眺めていると、メキシカントマトマリネが到着した。

トマトを丸ごと使ったマリネは、表面がシャーベット状になっておりこの季節にピッタリ。口に入れると、ジューシーなトマトと共に、ライム・コリアンダー・アガベシロップなどメキシカンな旨みがあふれ出す。さっぱりとして、食欲不振気味の胃袋が呼び起こされる感覚だ。

「冷えッ冷えで、おいしいね!」

続いて、クラシック・ナチョス。
この辺りから(いや、最初っから?)テーブルに料理や取り皿、グラスなどが集まりテーブル下から漏れ出る光量だけで撮影が難しくなってきた。両隣のカップルもケータイの懐中電灯機能を使い、青白く照らされたメニューとにらめっこしている。

一瞬、写真で料理のおいしさを伝えられないのはいかがなものかとよぎったが、ここでひるんでいてはライターの名折れ。プロとして、文字で表現していこう。

ぬちゃっとした物体とパリパリしたタコスを混ぜながら、時折、行く手を阻むチーズをうまく絡ませ口に運んでいくと、チリコンカルネ、チーズソースの王道な味わいが口いっぱいに広がる。

何を食べているかわからない…。
でも、これぞメキシカン!めちゃくちゃウマい!!!

最後に、タコス・エンペラドールは、好みのトッピングを選び、自家特製トルティーヤで包んで召し上がれ!

私たちが選んだのは、チキンティンガと、ソフトシェルクラブのフリット。チキンは、ホロホロに煮込まれ、トマティージョ、ハラペーニョなどのサルサと合わさった一品。ソフトシェルクラブ=カニのフリットは、ピリ辛に仕上げたサルサ・ディラボラとチポトレマヨネーズで和えられている…らしい(お店の説明だとそういうこと)

細切りされた緑と紫を敷き詰め、チキンとカニのフリットをオンした後、赤と緑のぬるぬるを塗り、ライムを絞って、はい、出来上がり!

「わ、おいしぃ~♪」

せっせとタコス作りに励むオレの横で、鼻の頭にソースをつけて幸せそうに頬張る彼女…。

幸せだ。
オレはこの笑顔が見られたら満足なのだ。

つい先日、山本耕史がバラエティ番組で結婚観について語っていた。
「恐らく、自分に合う人をずっと探していた。でも、自分に合わせる人を見つけるのではなく、自分が合わす人を見つけるものだ。自分から合わせたいなと思ったことが結婚に至る大きなきっかけだった」と。

果たして、多くの人がそう思える相手に出会えるかどうかは別として、私たちはメキシコ料理を堪能したのだった。

 

3.帰路

「すっかり暗くなったね。でも、東京の夜景って夜景じゃないみたいに白い…。私が17まで住んでいた北海道は、街ぜんぶが夜に包まれていたのに」

会計を済ませ、テラス席を覗くと、さっきまでの雨が足元を照らしている。ビルやマンションの光が遠くまで続き、晴れていればもっと綺麗な東京タワーが見えたことだろう。

「今度は、晴れた夜にデートしたいな」

つい先日、梅雨入りを耳にしたばかりなのに無茶を言う彼女。

天気予報は、2週間先まで雨マークが並んでいる。
梅雨の晴れ間はいつだろうか?天気予報がコロコロ変わるこのご時世、コレも大してあてにはならないだろう。

それでもオレは、彼女の願いを叶えていきたい。

 

今回ご紹介したお店の情報はこちらから。

Hacienda del cielo
MODERN MEXICANO
アシエンダ デル シエロ モダン メキシカーノ
住所
〒150-0033
東京都渋谷区猿楽町10-1 マンサード代官山 9F定休日
年末年始営業時間
月~金曜・祝前日 11:30-23:00
土曜 11:00-23:00
日 ・祝 11:00-22:00
※テラス席は全日22:00までとなります。
※祝前日が土日の場合は11:00オープン。アクセス
東急電鉄東横線代官山駅から徒歩4分電話番号
03-5457-1521

以上【会食改め「デート」を制する者はビジネスを制す!~男たるもの女性を喜ばせろ~】と題して渋谷区は代官山にあるメキシコ料理店にお邪魔しました。こうしたコンセプチュアルなお店が好みの方にはぜひ、お店に足を運んでいただきたいと思います。

 

こんな記事、読んでないで #仕事しろ
推しごと講座はまた、次回。お楽しみに!

おしまい